●2022_0610 イタリア木工・家具業界は22キシレクスポに向けて快調!

イタリア木工・家具業界は10月開催の2022キシレクスポに向けて快調!
本誌視察ツアーも企画決定!!
 イタリアの輸出に占めるロシア・ウクライナ・ベラルーシ合わせた割合は約5%と小さく、輸出量は大幅に減っていても続いている。多くの木工機械は現在の禁輸措置の対象となっていないが、スペアパーツが制約対象となっているためだ。
 そのようなイタリア企業の強い輸出力に牽引され、貿易収支は14億9600万ユーロ(2020年比27.1%増、2019年比8.5%増)で黒字となり、消費支出も10億3400万ユーロで2020年比54.1%増、2019年比16.5%増となった。輸入も増加しており、2020年比59.4%増、2019年比21.4%増の2億4400万ユーロに達している。
 アチマルのダリオ・コルベッタ取締役によれば、「2021年は新型コロナ禍の厳しい2年間から産業が脱却できた」とのこと。但し、「国の支援政策は大きく産業を助けたが、現在の成長は国の補助金によりビジネスの正常な発展パターンを取り戻した市場の大幅な回復によるものである。支援が終わると需要は停滞期に入るのでは…と、産業界では懸念されているが、今年初頭の経済指標は明らかに我々の産業の構造的な拡大を示している。この先も拡大傾向は続いていくだろう」と、業界予測を述べている。
 このような情勢下、イタリア最大の木工機械展であるキシレクスポ2022は、来る10月12日(水)~15日(土)の会期で第33回BI-MU〔ロボティクス、オートメーション、マニュファクチャリング、デジタル技術および関連技術の工作機械展〕との併催が決定している。
 新型コロナ禍による製造現場のIoT活用やオートメーション化は国内でも加速を見せており、BI-MUで披露される最新技術が木工・家具産業に大きく貢献できる観点から、これまでにないコラボ展の実現が期待される。
 キシレクスポ22には現在、223社・団体が出展を決定。会場はミラノのロー・フィエラで、例年より出展規模やビジターの減少は想定されるものの、EU内で3年ぶりともなる木工機械展示会の開催を切望し、期待する声は多い。秋に向けて各国の規制緩和が更に進めば、今は様子を見ている世界の名だたるメーカーが改めて参集してくることも予想される。
 また、欧州各国では感染対策と経済活動の両立のため入国条件の緩和が次々に進み、ワクチン接種証明書や回復証明書、陰性証明書といった条件に合えば、隔離なしで入国可能な国が増えている。日本も同様に、外国人観光客向けの規制緩和が遂に始まった。
 これらの諸事情を踏まえて本誌ウッドミックでは、この度、「2022キシレクスポと33BI-MU視察ツアー」を企画した。従来の海外渡航に比べれば不自由な点も出てくるだろうが、アフターコロナを見据えた新たな形の海外視察ツアーを安心・安全にご提供したいと思っている。
 視察ツアー募集頁の概要をご高覧いただき、是非お問い合わせください。