●2022_0827 伊ビエッセグループ2022上半期業績について

伊ビエッセグループの2022年上半期業績は3ヵ年計画の範囲内で好調
 伊ビエッセグループがこの程発表した2022年上半期(1-6月)の業績は、以下の通りとなった。昨年より始まった3ヵ年計画の目的・目標の範囲内であり、同社の堅固で強固な位置付けを確認するものだと発表している。
・連結純収益は4億1900万ユーロ(2021年同期比18.3%増)。
・EBITDA(金利、税金、償却前利益)は5370万ユーロ(2021年同期比30.9%増)、利益率12.8%(2021年6月は11.6%)。
・純利益は1940万ユーロ、売上高比4.6%(2021年6月期は8.0%)
・純財務ポジションは8500万ユーロのプラス(IFRS第16号の影響を除けば、純財務ポジションは10億7100万ユーロのプラスとなる)。
・売上高では、メカトロニクス部門の9.3%に対し、機械・システム部門が90.7%と圧倒的なシェアを占めている。地域別では、国内市場が売上高の25.7%を占めた(2021年6月期は16.7%)。

 ビエッセグループのピエール・ラ・トゥールCFOは次のようにコメントしている。
「ウクライナ紛争に起因する需要の減速、パンデミックの持続、金融市場の極端な変動、原材料や物流に関する不利な条件の継続は明らかであり、必然的に業績に影響を及ぼすことになる。更に、東欧諸国の経済制裁が当社の事業活動にも悪影響を与え、短期的見通しにも影響を及ぼしていく。上半期の業績は良好ではあるが、当面は慎重な姿勢を維持する必要がある。
 社内的には、「ワンカンパニー」プロジェクトは新たな決意をもって継続しており、業務プロセスの簡素化、重要性を増す市場の構造化、グループのデジタル化などの施策に注力している。
 財務面では、社内外での成長を支えることができる非常に良好な状況が続いている。研究開発への投資を続け、国際的な事業展開の拡大・強化も継続する。新しい技術ソリューションを導入して、我々のコネクティッド・マシンの接続性をこの先も高めていく」。

 尚、ビエッセグループは、去る7月に閉幕した独ミュンヘンのHolz-Handwerk展において、世界的な家具・木工産業向けソフトウェア製造のIMOS社と新しくパートナーシップを結んだことを発表した。