■話題あれこれ
  大阪展を目前に、静岡と大阪の若手メンバーが集い語る

木材加工産業界の発展に向かって……
 去る9月19日(金)、第34回「2008静岡木工/産業機械展」の初日に、大阪ウッドテクノロジーフェア企画室のメ ンバーが同展を表敬訪問した。
 運営メンバーが揃って同展を訪れるのは初めてだとのこと。それ故、これを機会に交流を深めようと、同日の 夜、静岡木工/産業機械展運営委員会メンバーの呼び掛けで、大阪ウッドテクノロジーフェア企画室メンバーとの 懇親および意見交換の場が設けられた。互いの持つ良さを共有し補い合って、業界全体の発展へと繋げたい…… それぞれがそのような想いを抱え迎えた懇親の場。だんだん打ち解け合うにつれ、時間を忘れて皆が語りだした 。互いに得られたものは多かったのではないだろうか。


まず、懇親会に集まったのは大阪・静岡合わせて次の計15名。
〔静岡サイド〕

・高松 剛氏((有)二葉機工)
・松岡 克彦氏((株)松岡カッター製作所)
・小沢 成彦氏(オザワ販機(株))
・渡邉 裕介氏((株)アイキュー・ワン)
・栗原 正和氏(共進機械(株))
・野原 大路氏((有)野原商店)
・藤田 伸明氏((株)フジタ商会)
・松下 幸資氏(松下工機(株))


〔大阪サイド〕
・土保 直氏((株)土保商店)
・山本 浩史氏((株)新日本商会)
・椎名 貢氏(上阪機械(株))
・奥田 晃久氏(奥田機械(株))
・畠平 敬介氏((株)三陽工業)


【お互いの紹介に始まり……】
〔静岡〕

 高松 剛氏((有)二葉機工)
  … 静岡の展示会は、基本的に自前の展示会。そこが東京や大阪とは
   異なる1番大きな点だ。
    今年から事務局の人に来て貰っているが、それまでは全て自前。自
   分達で新しいことをどんどんやっていこう、それが現在の形になって
   いると思う。今日は大阪と静岡のメンバー間で色々な意見交換をし、
   互いの役に立てたい。
 渡邉 裕介氏((株)アイキュー・ワン)
  … この実行委員会の中では最年少。このような厳しい時期ですが、何
   とか全力を尽くし組合を盛り上げていきたいと思う。
 野原 大路氏((有)野原商店)
  … 木工機械の販売店をしている。大勢の前で話すのは苦手なのに、今
   日も開会式で皆の前で勝鬨をやるように言われ、その時点で頭は真っ
   白。今日はよろしくお願いします。


 松岡 克彦氏((株)松岡カッター製作所)

  … 私個人として、地元以外で好きな展示会は大阪展。1つの展示会の
   中でガチっと結束し、常に新しい提案を出してきたのは大阪の展示会
   であった、という印象を受けているからだ。東京展は、晴海埠頭が潰
   れてもすぐにビッグサイトをこけら落としで使えるような恵まれた土
   地柄。それとはまた違い、企画やアイデア、行動力で魅せてくれる。
   展示会場内を奥田社長が走り回り、上阪社長が自転車で漕ぎ回る、こ
   のような行動力が大事なのではないかと思う。今年は「若い奴等でや
   れ」と諸先輩方から言われ必死に運営してきたが、私自身は大阪の展
   示会をイメージしながらやってきた。11月の大阪も成功裏に迎えられ
   るよう願っている。
 栗原 正和氏(共進機械(株))
  … この業界に入り20年目。当時の主要な展示会はメーカー展示が主流
   に思えたが、今は逆に商社展示が多い。しかし静岡展の魅力の1つは
   お祭りみたいな感覚でやっているところ、ある種それが自慢でもある。

 松下 幸資氏(松下工機(株))
  … うちは木工機械も扱うが、どちらかと言うと工具などの細かい物がメ
   イン。我々の親の時代は高度成長期でそれと比べると、我ら2世の世
   代は住宅建設数も売上げも減り、厳しい状況が続いている。この中で
   皆で協力し合い良い方向に持っていきたい。
 藤田 伸明((株)フジタ商会)
  … 主に鉄工関係の機械工具を扱っている。3年前から木工機械業界の
   ことを色々勉強させて貰いながら、異業種が絡む形で参加している。
 小沢 成彦氏(オザワ販機(株))
  … 静岡展は何年か前に非常に落ち込んだ時があり、そこから何とか盛
   り返しながらやってきた、という結構馬力のある展示会。今日はこう
   して大阪の人達と会い意見交換できる、非常に楽しみだ。







〔大阪〕
 畠平 敬介氏((株)三陽工業)
  … 組合員の力で盛り上げてきた静岡は素晴らしいと思う。大阪展としても、今回参考になる点が多くあ
   った。その点を色々勉強させていただければ、と思う。
 奥田 晃久氏(奥田機械(株))
  … 私自身が展示会に携わるようになってまだ5年程。まだわからない部分もたくさんあるが、実行委員
   として色々体験させて貰っている。まだ展示会経験が浅いので、今回こうして静岡へ来たことは、非常
   に自分自身にとって勉強になると感じている。

 椎名 貢氏(上阪機械(株))
  … 展示会に関しては、それぞれ抱えている問題、会期の問題、回数の
   問題などと色々ある。ここで今一度、「今後、どのような展示会運営
   としていくのか?」ということを出展する側・企画する側両方が考え
   直すべきだ。地域だけでは無く、世界を相手とするために。だから僕
   達も展示会で、木工機械業界全体を盛り上げるための企画を進めてい
   ければと思う。
 山本 浩史氏((株)新日本商会)
  … 大阪展もだんだん入場者数が減少し、出展者の方々も士気が下が
   り、それに対し企画室でも、どのようにすればもう一度呼び込めるか
   と、そのような試みを考えている。是非、静岡展と大阪展との相乗効
   果で盛り上げていきたい。
 土保 直氏((株)土保商店)
  … 企画室の中では最年長ということもあり、現在代表とはいうものの実
   質的な面では彼らに助けられている。自社に入りちょうど21年、当時、

   メーカーさんは自分の都合の良いように、不特定多数の人が使える汎
   用機のようなものを造り、それを押し売っているようなイメージが強か
   った。今はお客さん自体も非常にシビアで、スペシャリストを求めている
   時代。業界、業種、切削技術など商品に合わせた機械を勧めないとな
   かなか売れにくい。木工に関してもその周辺の裾野を拡げていかない
   と、おそらく展示会自体のボリュームアップにも動員数にも結び付か
   ないだろう。
    今回の大阪展ではわれわれ企画室は「とにかく来場者をたくさん集
   めよう」と考えている。「やっぱり展示会に出さなあかんな」と思っ
   て貰えるには集客であろうと、それをメインに考えて現在動いている。


【様々な問題点と工夫】
 高松氏〔静岡〕
  … 大阪展は山本善三郎理事長を中心に、基本的には社長達が仕切っ
   てやってきた。今は展示会運営はどういう形で?
 山本氏〔大阪〕
  … 纏めるのは従来どおりの形で、その中で私達が、「とにかく来場者をたくさん集めよう」と新しい企画
   を考えている。今回は、工業高校や近域の大学などに見学に来るようPRしている。それはこの業界の
   ことを広く知って頂き、一人でも興味を持って欲しいから。この業界を辞めていく人が多い中、業界継承
   の意義も込め新たな人材を長いスパンで育てていきたい。

 松岡氏〔静岡〕
  … 今回来て貰った(株)佐田建美さんの木製スーパーカー、あれは普
   通の木工所さんでは造れない。私も一度岡山まで行き工場を拝見し
   たが、汎用機はもちろん、モルダー、NCなど一通り揃っている。建
   具製造で自分達が伝統的にやってきた技術と新しい機械を融合させ
   た結果があの木製スーパーカー、それを見て貰うことで、新たな機
   械設備の必要性を感じて欲しい。逆に設備することで商売を盛り返
   すこともできるかもしれない。例えば、ホマッグさんのバズーを設
   備し、それを宣伝にバズーを使う仕事だけでなく他の仕事も請け負
   う。こういうことを銀行のファイナンスなども含めて事業承継する。
   だから銀行主体でこういうことをやっていくセミナーを企画すると面白い
   のではないか、特に大阪だと波状効果的なものが期待できるだろう。
 椎名氏〔大阪〕
  … あるIT関係の30代の社長さんが、銀行関係から「金貸したるから
   何か商売せい」と言われ、東大阪で木工をやるということだった。
   何故かと聞いたら、木工業界はIT活用と機械化が進んでいないので、まだまだ十分なビジネスチャン
   スがある、と。このような人も出てきており、今後10年間くらいは新しい世代や異業種の人が入ってき
   て、また競争が厳しくなるかもしれない。
 高松氏〔静岡〕
  … 運営メンバーが若くなっていく良さとは何なのか? 大阪でも我々静岡でも今まで諸先輩方がやって
   きた。そういう人達はどうしても「今まで通りで良い」と思っており、それが世代が変わると、全違う発想
   の話が出てくる。現実、書類など今はワープロですらすら簡単にできるが、昔は全て手書き。今でこそ
   私も慣れたが、当時は「何、それ?」というようなことが多々あった。このような柔軟性が若い人達の力
   だと思うし、新しい発想を上へ上げていかないと、上も良くならないだろう。
    結局、静岡が大変な中でも頑張ってこれたのは、若い人達がどんどん出てきたから。彼らが運営する
   ことになった時、色んな問題は出てきたが、それらにアドバイスしたりして、上も下もお互いに良くなっ
   てきた。
    私共の会合に集まるメンバーは、皆第一線で働いている人達ばかり。よって昼間は無理なので、基
   本的には夜、仕事が終わってから、それもメーカーさんは出張が多いので、その可能性の低い月曜日
   (毎月第1月曜日)に会合を設定し、このようにお互いが仕事をする中でやっていける形を考えている。
 土保氏〔大阪〕
  … こちらは毎月会合を?
 高松氏〔静岡〕
  … 展示会間近だともちろん臨時召集はあるが、展示会の無い年でも2〜3カ月に1度は集まっている。
   大阪は大都市圏ということでメーカーも集まり色々情報が入ると思うが、静岡はどうしてもローカルなの
   で情報が遅い。だから情報交換の場、交流の場として活かしている。

 小沢氏〔静岡〕
  … 以前は規約により、会員でないと出展できなかった。これでは出展者
   も減るばかり、加えて会員も減ってきており、今回は思い切ってオープ
   ンスタンスにした。組合員であってもなくても出展できる形にしたのだ。
   会員と非会員の差別を全くしておらず、同じ出展料、同じ状況、だから
   これだけたくさん出展して貰えた。我々は民間なのでその辺りはある程
   度は崩しても良いと思っている。
    大阪展は組合員でないと出展できない、などと言った規約のようなもの
   は?
 畠平氏〔大阪〕
  … それは無いし、どなたでも出展できます。








【誰のための展示会か?】
 高松氏〔静岡〕
  … 大阪展は今、1小間24万円、それに比べて実は静岡は1小間5万円。1番大きな違いだろう。何で大
   阪は(名古屋・東京も含め)そんなにかかるのか?それは大都市だからということもあるだろうし、ある
   関東のお客さんが言うには「何であの(会場費が)高いビッグサイトを使うのか?」と。埼玉の方が安く
   借りられる所もあり、電車などの便利も良いと言うわけだ。
    静岡展が今の話、小間代が20数万円もしたら絶対成立しない。今回も、木工業界がこのような状況
   の中でメーカーとして新たに出せるものが無い、と断られたところがいくつかあった。「お金は別段どう
   ってことは無いのだが、ただ、出す機械が無いから」と。そうしたら、今の東京・大阪の20数万円がもっ
   と安くなる方法は無いのか、と考えてしまう。
    実は静岡展で使っているここツインメッセは市の建物、だから借りる費用も安く、故に小間代も安くで
   きる。
    大阪でも、府区で持っている建物が何かあり、そういう建物を使って、例えば大阪展は10数万円とか
   になれば、皆大阪へ来るだろう。今は毎回ここだからと同じ会場を使い、ずっと同じ金額でやってきて
   いる。行き慣れた場所ではあるが、大阪が変えることで、東京や名古

   屋も考えるかもしれない、安くなればメーカーさんも出展してくれる
   かもしれない。やはり静岡で周りのメーカーさんの話を聞いていても
   「大阪展も東京展も(料金が)高いしなぁ」と言うわけで、それなら早
   く値段を抑えた方が勝ちだろう。
    実は、前回展(2006年)のためにその前の年(2005年)に、「どうせ
   なら1小間取って宣伝してみよう」という先輩方の助言を基に名古屋
   展で静岡展をPRするブースを出した。私達にとって静岡展の出展料
   は5万円だというのは当たり前、皆さんも知っていると思っていた。
   ところが、業界紙誌で取り上げて貰うので「静岡展をやっている」
   ことは知っていても、案内を貰ったことが無い、ましてや出展料が5
   万円だということも知らない人がほとんど。我々はPRは行き届いて
   いると思っていたのが、実は全くそうではなかったのだ。大阪でも意外
   と同じようなことがあるかも知れない。
 松岡氏〔静岡〕
  … ですが、メーカーさんも自ら営業を兼ねて地元だけでなくあちこち回っ
   ている。大阪・名古屋・東京はともかく、静岡という地方、売れるかどうかが読めない所の展示会に前
   泊・後泊含め5日間、この間営業はできなくなり正直キツイようだ。3大都市に関しては集客力がある、
   と言う点でその部分だけはクリアできるだろうから。
    もう1つ、お恥ずかしい話だが、僕達も役員なのでどうしても展示会そのもののホスピタリティのこと
   が中心になってしまう。でもここにいるのは皆、各企業のトッププレーヤー、それが役員の仕事で駆け
   ずり回っている。あれこれいっぱい地場産業だ伝統文化だ、とイベントを盛り込んで、人もいっぱい来
   た。一方で、商社さんは自社の小間に待機しており、メーカーさんはぽつんとしている。でもこっちは
   出演者のフォローに回ったり会場整理に追われたりで何もできない。せっかく商社の展示会をやってい
   るのに、メーカーさんを紹介して貰えない、と言われてしまった。紹介できないにしても、その後何か話
   をしたり、お詫びの1つも言ってもいいのに、本当の意味でのフォローができていなかった。
    それで今回は理事長から「イベントはもういい(やめよう)。そのかわり今回は皆プレーヤーとして売る
   方に専念しよう」と。ただ何も無いと困るので、佐田建美さんだけは呼んでもらった。これも正直言って
   予算はギリギリ、ギャラとまではいかないが実費として支払った。それすら本当は会計の小沢さんに
   「そんなの出せないよ」と言われたのだが、理事長の英断と小沢さんが固定費をぐいぐい下げてくれた
   お陰で何とか……(笑)。とにかくああいうものを呼んで元気つけて貰おう、設備を整えればこんなことも
   できるんだ、とアピールしたかった。
    静岡は関西・関東などと違って、小規模な工場などが多く現場の人が平日に自由に展示会へ来るこ
   とがなかなかできない。明日からの土曜日曜が勝負、お客さんが設備をし易い環境、そんな空気に持
   って行ける形を創っていきたい。


【常日頃からのフォロー】
 椎名氏〔大阪〕
  … 今回の出展状況をみて展示会自体をどう考えたらいいかと思った時、お客さんのことを考えると、例
   えば内覧会ツアーでも企画した方が出展のためになるのではないかとも思い、実際、そういった案も出
   ていた。
 松岡氏〔静岡〕
  … ただ、1度止めてしまうと、もう1度立ち上げようという時、それはなかなか大変だろう。大都市の人気
   のある会場は、希望の時期を押さえるのが難しいし、ビッグサイトは実際ダブルブッキングとか結構多
   いと聞く。定期的に会場を押さえていたところを止めてしまうと本当に難しいと思う。

 山本氏〔大阪〕
  … 展示会間際には、私共もどんどん出展を促す電話をする。しかし、出展
    が決まったところや、終わった後の出展者へのフォローはなかなかでき
    ていないのが現状だ。プラスチック展などの他の展示会ではフォローを
    非常にしっかりしているように思うし、展示会の無い年にそういったフォ
    ローをどのようにしていくか、ということが大事なのだろう。
 松岡氏〔静岡〕
  … 今回も恥ずかしい話、最後の方には「マッサージチェアでもいいから出
   展して貰おう」という話も出た。ところが、マッサージチェアのメーカーは
   日本全国の展示会を常に回っていて、半年以上先まで予定が埋まって
   いる。担当者も1人2人であっちこっち旅ガラスをやっているので、間際に
   なって言っても駄目。やはり半年、1年前から常にフォローしておかない
   と。
 高松氏〔静岡〕
  … 実は今回の展示会では、名古屋展の名簿を基に出品者以外の方々に
   皆で電話攻勢などをした。
   全体で大体120社くらいだとすると、1人につき10〜12社を振り分け、その人が書類発送や電話連絡含
   め全てを担当し、責任持ってフォローしていく。自分の担当の中で1社でも取れれば何よりだ。我々10
   人が動いて10社、その10社が2小間づつ出してくれれば20小間増えるわけなのだから。担当も顔が利
   くところへお互い力を貸し合いながらやっていく。こういうことが展示会をどんどん良くしていくのではな
   いかと思う。5の力が4になってはいけない、6にも10にもしていかないと。これが最善の方法かどうかは
   わからないが、我々はこのようにやってきており、少しでも大阪展の成功に向けての参考になればと
   思う。


【商社とメーカーの連携】
 松岡氏〔静岡〕
  … アイキュー・ワンさんは今回大阪展に奥田機械さんのところで出展予定、もちろん奥田さんからの声
   掛けによるものと思うが、小間を出展する上での実際の状況は?
 渡邉氏〔静岡〕
  … 大阪展では自社小間というものにかなりご無沙汰している。今回は奥田さんにお世話になるが、前

   回・前々回は社長同士のお付き合いの濃い他のところから出品してい
   た。以前はそれなりにアプローチは来ていたが、自社小間に疎遠になっ
   てからは正直、ちょっと縁が薄くなっていたように思う。うちも6名でやっ
   ているような小さな町工場。なかなか営業力は乏しく、展示会に対してど
   んどんアプローチしたい気持ちはあるが、様々な事情が重なり疎遠に
   なってしまったのが正直なところだ。
 畠平氏〔大阪〕
  … 出展していただく方にとっては、小間代や装飾代など、1小間当り相当
   な費用が掛かる。その費用を会期中の4日間で果たして回収できるの
   か?不安感は大きいと思う。その不安感を払拭する為にも、われわれ
   企画室では「とにかく来場者をたくさん集めよう」とがんばっている。
 渡邉氏〔静岡〕
  … 時代背景的にも「木工機械展」というものがどんどん建材の加工とい
   うものへ移行してきている。
    つまり、材料が大きくなっており、1小間3m×3mの枠の中で何ができる
   のかと。これが時代が違って小さいものが流行っていれば、また変わったのかもしれない。
 松岡氏〔静岡〕
  … 僕としては、皆さんとお近づきになり、取り引きさせて貰ったりと、そういう意味では継続して出展す
   ることによるメリットは充分ある。だから、アイキュー・ワンさんのように特殊なものをやっている所は、
   名前をアピールするために大阪の展示会などをこういう形で利用させていただく、そのように継続する
   方がいいのかもしれない。
 奥田氏〔大阪〕

  … 自社小間内に何社かメーカーさんの製品を展示していただいている。
   アイキュー・ワンさんとはいいご縁があり今回の出展に繋がった。企画
   室のテーマ「とにかく来場者をたくさん集めよう」その結果、アイキュー・
   ワンさんには「やっぱり展示会に出さなあかんな」と感じて貰い、次回
   には是非自社出展して欲しいと思う。
 土保氏〔大阪〕
  … ただ出してくれと言っても難しいだろうし、私達組合のブースに一度出
   展して貰い、それが自社出展の足がかりとなればと願っている。


【今回の大阪展で目指すもの】
 山本氏〔大阪〕
  … 今回展は「とにかく来場者をたくさん集めよう」と考えている。「ウッドワ
   ンダーランド」内にて3つの企画を行なう。1つ目は財団法人竹中大工道
   具館による「大工道具の歴史展」、
   実際に昔使った片手挽きの丸太鋸などの大工道具を木材の昔と今をテ
   ーマに展示する。2つ目は木を科学する「ウッドサイエンス」。そして最後の1つは「木楽市(きらくいち)」
   で、アート性溢れる独自性の高い木製品を作っている30社を呼んでいる。
 椎名氏〔大阪〕
  … これらの作家の方々に今後機械を使うお客さんになって欲しい。
 山本氏〔大阪〕
  … だから木工芸の方が見に来て、木工機に少しでも興味を持ち、買って貰えたら、という想いで企画し
   た。
 土保氏〔大阪〕
  … 面白いのは、その人達は案外機械を使っていない、ということ。わりとホームセンターで売っている
   ような道具を使っており、でもそれでは満足しておらず「もう少し良いものが欲しい」と。だから新しい
   ユーザーになるかもしれない。
 山本氏〔大阪〕
  … 彼らが言うには、商社などに声を掛けるのは敷居が高い、と。なので電動工具などを買ってきてやっ
   ている。
 松岡氏〔静岡〕
  … 先日、アメリカのIWF(アトランタ展)へ行ってたが、逆に向こうで幅を利かせているのは電動工具関
   係だった。向こうで「プロ」とは何か?と言った時、「プロ」とは電動工具を使って加工する人、木工所は
   工場つまり「ファクトリー」。「プロ用の鋸」と言うと我々は木工機械の鋸を考えるが向こうでは電動工具
   の鋸のことなのだ。日本でもマキタさん、リョービさんなどが出てきているし、そういう形で溝を埋めてい
   くのもありではないかと思う。


【異業種の垣根を越えたい】
 松岡氏〔静岡〕
  … 名古屋展でも最近は糊、塗料関係の出展が少なくなっているが……。
 畠平氏〔大阪〕
  … 我々も金物メーカーに強くアプローチをかけていたが、金物メーカーはそれ自体で展示会を行なって
   おり、その中で引っ張ってくるのは難しい感じだ。
 松岡氏〔静岡〕
  … 塗料や糊などを含めて大手が幅を利かせている部分があり難しいだろう。でもトップメーカーが無理
   でもセカンド、サードとあるわけだし、意外と声を掛けきってないメーカーはたくさんあるかもしれない。
 畠平氏〔大阪〕

  … フジタ商会さんは元々鉄工関係なのに木工機械の方へ入ってきた、そ
   こにはなにか理由が?
 藤田氏〔静岡〕
  … 木工は昔から静岡では歴史があり栄えていた、そのことから木に関す
   るところをやってみたいという興味はあった。その中で鉄工でどう生き
   ていくか?異業種交流会も1つのきっかけだったが、逆に、異業種という
   壁が壊れてきていることもあった。
 土保氏〔大阪〕
  … 木工でも建具メーカーの常識、家具メーカーの常識、建築メーカーの常
   識、製材所の常識、などと色々ある。木工の常識は鉄工では非常識、そ
   の非常識な部分がそれで良い場合もあるし、改良すべき点なのかもしれ
   ない。異業種の人にはそういったことを聞いてみたい。

 藤田氏〔静岡〕
  … そうですね、前回の展示会で1つ感じ
   たけれど、鉄工関係では非常に精密な金
   型が求めらる。木工は展示会を見ている中で、基本的に精度は良いのに
   とても安いと思った。ものによっては安く提供できて良いのではないか
   と。
 土保氏〔大阪〕
  … 10年程前、知り合いに鉄工関係の商社の人がおり、鉄・アルミメー
   カーを紹介して貰ったことがあった。まあ、商売にはならなかったけれど、
   その時に、鉄関係は加工単価が非常に安いので効率を上げるため多く
   の機械を使っている、これだけ木の人達が機械を使っていたら儲かって
   仕方ないだろうと感じた。
 松岡氏〔静岡〕
  … 確かに、刃物面においても研磨屋が熾烈な戦いを拡げている。木用チ
   ップソーの研磨代に比べ、鉄鋼用コールドソーの研磨代は4〜5倍。鉄は
   どうしても自動車を中心とする基幹産業なので毎日でも遠くからでも需要がある。業種としてそれだけ
   の差はやはりあるのだろう。


【静岡展に来てみて】
 畠平氏〔大阪〕
  … 今日ここへ来て木製カーを見たときに、実は我々もあれに声を掛けたいと思っていたところで「やられ
   た!」と。
 松岡氏〔静岡〕
  … 絶対知らないはずがないし考えているだろうな、と思ったから僕も畠平さん達には内緒に…(笑)
 椎名氏〔大阪〕
  … 会場に着いてすぐラジオ局の生放送に遭遇したが、ああいう媒体を利用して密接した宣伝を行なって
   いるのが新鮮だった。
 松岡氏〔静岡〕
  … 静岡にはAMラジオ局は1局しかない。だから小さい工場などでラジオを聴きながらやっているような
   ところは否応無くあれを聞くわけで、そういう訴求力がラジオにはある。
 椎名氏〔大阪〕
  … それに比較的高いパーテーションとかを作っておらず、パッと全体が見渡せる。
 山本氏〔大阪〕
  … 小物出展が多いのも羨ましく思った。我々も工場で使う様々な道具(ノギス・作業台・ハンドリフトな
   ど)を各方面のメーカーさんに対して前回展よりさらに積極的にPRして呼びかけ、出展して欲しいと考え
   ている。
 松岡氏〔静岡〕
  … それはこちらの小間代が安いから。僕達は逆に大阪、東京、名古屋といった木機展が羨ましい。商
   社さんだって、大きな機械をどーんと入れて設備して貰えば嬉しいはず。設備という形でお客さんの笑
   顔もはっきり見えるし、商売としても嬉しい。また、お客さんに設備という勝負を賭ける気にさせる充実
   感もあると思う。
 山本氏〔大阪〕
  … 大型の機械を買うお客さんというのは必ず毎回来る人。1人2人でやっているような木工所さんが全
   然来なくなっているので、その人達を呼ぶためにも小物を出して欲しい。
 高松氏〔静岡〕
  … 今回、こうして大阪から静岡展に皆さんが来てくれた。個々に見えることはあっても、こうして揃って
   来て貰えたのは実は今回が初めて。私共も非常に嬉しく思い、今日はその感謝を込めてこの会を催し
   た。
   ここへ来たことが少しでもプラスになればと思うし、大阪展にも我々は是非行かせていただきたい。
 山本氏〔大阪〕
  … 今後は是非、我々と静岡の皆様と共に協調してやっていけたらと思う。大阪展にも是非お越し下さ
   い。お待ちしてます! 今日は本当にありがとうございます。

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