■話題あれこれ
開催演題「企業コミュニケーションのコツ」
 マルチタレントで落語家の金原亭世之介氏を招き講演
(株)平安コーポレーションが「HEIANフォーラム2008」(4回目)を開催
 お客様満足度第一主義を掲げ、NC木工機械から新素材加工機のパイオニアとして世界の産業界で活躍する(株) 平安コーポレーション(静岡県浜松市三島町1418番地、鈴木通友社長、TEL053-441-3311)は平成20年7月3日(木)午 後2時より、浜松市内のグランドホテル浜松2階・孔雀の間(浜松市東伊場1-3-1)で、全国より販売代理店を招いて 恒例の今回で4回目となる「HEIANフォーラム2008」を開催した。
 定刻、フォーラムは同社国内営業部本部長の飯尾憲正氏の司会で進められ、冒頭「平安フォーラムの1回目は2 005年、今回で4回目の平安フォーラムになる。思い起こせば、平安の業務が都田へ順次移って行く中、統轄管理 部という組織が出来、製造、営業、人事その他もろもろを統轄的に管理し、ユーザーのサポートをする意味合い で発足し、統轄管理部もこれで4年目を迎えたという事になる。弊社も今非常に厳しい状況にあるが
、頑張って行 きたいと思う」と説明があり、さっそく鈴木
通友社長が挨拶。
「全国から貴重な時間を割いて起こし頂いたこと、また平素は、私どもの機械を取扱って頂いていること、心よ り感謝したい。昨今はどちらを向いても悪いニュースばかりで本当に嫌になってしまう時代であるが、日本人は 1500兆円の預金と世界的な工業技術、国民が勤勉、宗教上の対立が少ない等、これほど優位な条件が揃っている 国は他には無く、もっと自信を持っていい。これだけ条件が揃っていたら、何か良い事があるはずと期待して毎 日仕事をしている。従って自信だけは持って色んな事に取り組んでいる。ともあれ諸問題こそあるが我が社は生 き残らなければ遺憾、勝ち残ることが大事。それには皆様方から1件でも多くの引合いを頂いて、何とか平安を 勝ち残りの中の1社にして頂きたい」と語った。
 続いて、プレカット事業部、NC事業部双方よりのプレゼンテ−ションが行なわれた。


プレカット営業部プレゼンテーション
■5軸式縦加工機FZ-10
 前回と同じく、担当の伊藤 功営業部長と 統括管理部の和田雅司係長により「5軸式縦加工機FZ-10」について 解説された。(抜粋)
 まず、伊藤部長から「需要の減少下でどういう製品を開発したらよいのか。価格競争に打ち勝ち、付加価値の 高い、需要に繋がる機械をと今回開発した、5軸式縦加工機FZ-10を紹介したい。同機は、既存ラインの入替えバ ージヨンアップ需要に対応すべく開発した加工機で、住宅着工数が減る中にあってコストフォーパフォーマンス を発揮できるようCAD/CAM連動で加工可能な加工機である。登り梁加工の様な特殊な加工を既存ラインの能率アッ プ、バージョンアップの中で考えて行きたい顧客向けにその優位性をアッピールしながら売って行きたい」と概 説された後、その詳細を和田係長が補足した。
 「5軸式縦加工機FZ-10は特殊加工機の普及版として開発した。1番コンパクトなラインなので、地元の大工・工 務店さんと深い付き合いのある量産を追い求めないプレカット工場に導入している。例えば大規模なプレカット 工場で、パワービルダーと呼ばれる会社を相手にしているような工場には向かない。
 FZ-30という特殊加工機もあるが、もともと小規模プレカット工場に20、30メーターの特殊加工機ラインは置け ず、投資効果も期待出来ない、加工本数も少ないという現状なので、1台の加工で通恒木口の加工と特殊木口加工 (図参照)が可能で、しかも設置面積、投資金額を抑えたラインとして5軸式縦加工機FZ-10を開発した。
 柱があって横架材があって、そこに登り梁が何本か掛かっている木構造で、登り梁木口の蟻、兜、柱持たせ、 胴差し、大入れ、登り梁の下端には合掌下端加工も出来、水平梁木口の加工として台持ち継手とか追っかけ継手 、ケラバのマーキング、斜め梁木口の斜蟻加工が可能である。
 また機械開発には3次元CADを使った新しい設計手法技術を導入して開発した。全部モデリングをして、NCデー タ、ライン制御等シュミレーションを行なって開発設計が進められた為、制御プログラムの開発、構造体の開発 設計に大きく寄与出来て短時間で開発できた」と、実際の機械の加工風景をデジカメ画像を見せつつ詳しく解説 した。


NC営業部プレゼンテーション
■汎用NCルータから複合素材加工用NCルーターまで  鈴木啓由営業部長が、「前回のフォーラムでは弊社のプレカット機械を使って家づくりの部材を造り、その家 造りの後、平安の木工機械、二次加工機が、外壁、玄関、扉、階段、キッチン、ドア、キャビネット等の製作に どういう活躍をしているかをお話した。また家の中は木工以外にも、テレビやその他の製品があり、それに伴う 加工も多々ある。
 さて、NC機械は平安の事業の半分を担っているが、この1年NC営業部が何をして来たのか、何をして行くのか概 要を話したい。トピックとしてはHEIAN NOWのポスターに載せてにあるが、浜松選出の片山さつき衆議院議院が弊 社を訪問し、鈴木社長とツーショットの写真、木工機のみならず工作機械関係への展開も。
 我が社は、20数年前につくば万博へ5軸制御のルータを開発し、出展している。工作機械関係は5面加工機が最 先端だが、木工機械では昔から当たり前のようにやってきて、最近は木工機械の技術を使って異業種へ広く参入 している。切削水を吹き掛け加工している写真はアルミ、樹脂加工に活躍している平安のNC加工機だ。勿論、今 や木工加工、家具・建材でも仕上がりは美しく精度は高く、が要求される。
 平安の加工機械は、海外にも数多く出ている。浜松で開催された国際宇宙展示会へも出展している。北米最大 の輸入木工機械商社のスタイレス社一行がハワイ、カナダ、全米から来られ弊社他を見学して帰った。平安の加 工機械は今や国内にも海外にも展開している。
 今回、フォーラムの資料パンフ以外にUSBメモリー、C-FRP(炭素繊維強化プラスチック)で作った物差を同封し た。C-FRPは釣り竿・ゴルフ・自転車や車にも使われる新素材で、炭素繊維を織り、樹脂含浸し積層して窯に入れ て造る。非常に固いが、これら新素材、様々な素材を組合わせて造る複合素材を切る、穴を開ける場面が平安の 木工機械の出番であり、ヘルメットの様な3次元の成型品の加工には5軸制御の加工機が必要となる。
 NCルーターの加工対象は1つでは無く、今も今後も様々な産業に入って行くことが可能である」と、NC機械の全 体像について解説した。
 続いて、平安のNCルータービジネスについて齋藤宣雄が「平安コーポレーシヨンのNC営業部はNCルータとテノ ーナーが大きな2本柱だ。昨年度の木工用NCルータの販売台数としては54%、樹脂が40%、6%がアルミ加工機。金額 ベースでは樹脂、アルミが少し高くなる。今年については木工用の台数比率は余り変わっていない。アルミが増 えている。樹脂は少し減っている。金額ベースでは木工が減り、アルミが25%と弊社NCルータの4分の1はアルミで 、また樹脂も4分の1くらいだ。  木工加工については、フレキシブルボーリングという機械は倍以上になっていて、まだまだ需要はあると思わ れる。また、樹脂は液晶テレビ関連の需要で伸びていたが、少し頭打ちになった。しかし、樹脂加工の市場が小 さくなっているのでは無いと分析している。アルミ加工は航空機関係の需要が大きく金額も高い。
 今後どう取組んで行くのか、基本的に国内で造る、個別のユーザーニーズに対応する、のが考えである。販売 ターゲットとしては、木工分野ではZRB高速ボーリングマシンが家具向けで、汎用性に加えフレキシビリティーを 持った加工機である。また、テノーナーの生産は増えており、買い換え需要が見込まれている。
 樹脂加工関係では、木工の技術がそのまま使えるので、樹脂関係工場へも販路を広げて行けよう。マシニング ヘッドを搭載し、4×8のテーブルでプラスチック用NCルータも比較的安価な価格帯で販売しているので、樹脂の 平もの加工に需要が見込まれる。
 アルミや新素材加工は航空機や自動車でのCFRP加工等に活躍しており、問い合わせ頂きたい。アルミ関係でも そのままの仕様で対応でき、木工の持つ高速スピンドル、集塵装置付き、同軸加工という仕様にメリットが見い 出されているので新規参入の可能性がある」と話し、カタログ掲載のNCルータの幾つかについても詳しく説明し てプレゼンテーシヨンを終了した。
 さて、暫しの休憩の後、「企業コミュニケーションのコツ」の演題で落語家でマルチタレントの金原亭世之介 氏による講演が行なわれた。

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