■話題あれこれ
林業〜流通〜生産〜消費を一気通貫させ地域完結循環型特区を創出する「天然住宅」プロジェクトで天然生活を実践し世直しに踏み出そう!


それを推進する相根昭典氏は、満を持して近々公開発足させると熱く語る

 我が盟友たる環境問題評論家の船瀬俊介氏とアイ・ケイ・ケイ(株)会長の伊藤好則氏(船瀬俊介東京事務所=東 京都板橋区坂下2-27-3、アイ・ケイ・ケイ(株)内、TEL 03-3967-4551)は、「世直し語り部」としての使命感に 燃え片時も活動の手を緩めない。この両氏と一緒に3日間を東北の関連筋巡訪で過ごしてきたが、旅の終段で氏ら とは永年の知己という「エコ住宅で森林復興を図り、その地にエコヴィレッジづくりを目指している(株)アンビ エックス社」社長の相根昭典氏(東京都目黒区中根1-10-18、TEL 03-5731-3624)と合流し初の対面を。その折の 四者対談要旨を整理したのが本稿である。正直いってこの類の話は筆者の身辺ではしばしば繰りかえされる…… あぁまたかと思うほどに……なぜそう思うかといえば、たいていが大言壮語な「ほら話」か、或いは旨い話で誘 う「臭い話」が殆どだったからである。乗せられ易い筆者など報道業ゆえに殊に用心する必要がある。しかし今 回の相根氏の話には必然性に満ち、変な疑惑も起こらない真摯な説得力があった。全て自分(および同志)の責 任で万端用意した上で世に問うという真っ当さと、ひた向きな態度が大いに納得する所以でもあった。欺瞞と不 正に溢れかえり辟易するような世の中とはいえ、あれも臭い、これも疑わしい、では何事も始まらない……だか らといって信じ込んで裏切られるのは堪らない。がしかし性善説で一所懸命な人に巡り会うと当方またぞろ血が 騒ぐのである。四月の然るべき日に相根氏は当稿で縷々述懐した持論を公開し、いよいよ有志の人々と船出する んだとの知らせもあり「そうか、ぜひ実現して欲しいものだ」との切望感が沸き上る……そんな想いを込めて、 あのとき熱く語ってくれた相根氏の心中を紹介させていただくとしよう。どう信じ、どう期待するかは読者各位 の専権だが、ここはいっちょう受け手も性善説で行こうではないか。
(文責=編集部)


林業への配慮なくして真の建築業などあり得る筈がない!
 私が目指すのは、単に住宅産業を振興させ伝統技能を守ろうというだけに留まらず「本物の循環型暮らしづく りを実現させたい」ということである。そのために当プロジェクト用林産地を全国に100箇所ほど構築したい。1 つの林産地には年間10〜20棟規模でいい……技術力はあるが営業力のない真剣な工務店を一10社ほど設け、そこ を対象に我々が非営利の社団法人を構えて集客を図ってやるか、もしくは集客のノウハウを教示する。
 更に「住宅認証」と「森林認証」制度を一気通貫で用意。但し現在の森林認証は日本もFSCも化学物質管理が欠 落するので、それをきちんと具備したFSCベースの森林認証を新たに創出する。これらはFSC第一人者・岩手大学 の岡田秀次先生とか、山地酪農で知られるアミタ(株)社長の熊野英介氏らの協力で準備が進んでいる。

 アミタ(株)が京都府京丹後市弥栄町の雑木林で実践している「山地酪農」は、林業を守るために案出された日 本初の画期的な取り組みだ。すなわち下草刈りは牛が食べることで代行され、山地を自由に歩き回る牛体に当た るとスギ幼木の小枝が折れ枝払いにも。30頭くらい飼えば畜産としても成り立つし、厄介な下草刈りと枝払いが 同時に進むので林業にとっては一石二鳥だ。
 通常の酪農では抗生物質多用で牛乳を安心して飲めない恐れもあるが、山地酪農は自然界の牛乳だから飲むと 胃の中でゼリー状になって、カルシウムの吸収も良く本来の滋養効果が満たされる。ために京都の某デパートで 1リットル600円で飛ぶように売れる。山地酪農ではかなり急斜面でも牛が自在に生活するし、もっと急峻になれ ば牛に代わって羊が喜んで活動するので、我々は羊の毛を使った断熱材の展開をも図っている。
 当の熊野氏は産業廃棄物処理業を30年に亘って着実に運営してきた人で、彼がいうには通常の産廃処理業者は 都合の良い美味しい部分の処理はするが、最後の危険で厄介な部分は捨てていると。だが熊野氏は全く捨てる物 がない状態にまで処理を貫徹。アミタ(株)は歴とした上場会社だが、良い人材の集まる企業にするために上場し たというから、元々のポリシーが違う……人材育成にも毎年数億円かけるそう。

 環境問題と真剣に取り組む人ほど何故か商売が下手。ならばアミタ(株)をプラットフォームに活用してくれる 覇気ある同志を募ろうと、熊野氏は『思考するカンパニー』なる本を出版して自分の思いを世に訴える。それを 読んで私は彼とは運命の出会だったことを互いに確認し合い、コラボレーションが実ったのだ。
熊野氏は森林を守るために率先し森林認証を取得したり、CSR(社会的貢献)のコンサルタント事業をも展開して いる。だから東北と関東は私が担当し、関西や中国筋は熊野氏が引受けてくれるように準備を進めている。

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