■ ワンウェイ型無人製材システム「スーパークリアシステム」
  (株)菊川鉄工所

画像をクリックすると拡大できます。  (株)菊川鉄工所(三重県伊勢市大湊85番地、菊川 厚社長、TEL 0596-36-2181) は昨年11月2日で創立110周年を迎えた。日本の木工機械メーカーとしてはおそ らく最初に創業された老舗である。
 木工機械をはじめ、製材、合板、グレーディングマシン、含水率計、ペレッ ト製造機の他、プラスチック、基盤、鉄工、精密機器関連加工用設備を製造し ており、殊に今日の省力化対応型製材設備開発においては卓越しており、木機 展名古屋での技術優秀賞受賞の常連組の一社である。
 今回の授賞機は「ワンウェィ型(式)無人製材設備“スーパークリアシステ ム」であるが、同機は生産性向上と乾燥製品への対応が急務となっている日本 の製材工場にあって、こうした製材工場の経営的視点に即した製材プラントの 中核新鋭機種として開発された超高速無人製材システムである。
 先ず、@皮剥き3m及び4mの原木丸太を本機に投入すると、クランプ回転スキ ャニングにより原木の末口から元口までの形状が測定される。A原木測定デー タを基に最適な木取りパターンが指令され、原木はチャッキング移送中に加工 基準面の切削が施されて送材装置にセット。Bツインバンドソーにより原木は 太鼓に挽かれ、その際に排出した背板等は更に板取り用の横型バンドソ−へ搬 送される。C太鼓材は反転装置により90度展開し、次のツインバンドソ−で角 材に仕上げられる―という加工概要である。言わば、2台のツインバンドソー とワンウェイ式送材設備が一体化された製材機で、一本原木がたったの10秒で 角材に挽くことが可能だという最新製材機である。
 従来の製材機の2.5〜3倍の生産能力アップが図られ、背板は板取りかチップ の適宜対応可能で、また設置面積も従来設備に必要な3分の2で済むという少ス ペース対応型仕様である。
 ちなみに、こうした生産性の高い製材機等が着実な開発展開を見せている中 にあって、国産材は山にあっても必要な集材がなかなか進まない。最新の製材 システムがスムーズに持てる能力が発揮されるような対策が速やかに講じられ るよう本誌は強く願うものである。

(編集部)

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