■ 関東集成材懇談会有志9社15人が愛知県集成材工業協同組合と名古屋で懇談会開く
  先進的工場のマルナカウッド(株)(豊橋)も視察
 平成19年9月21日、関東集成材懇談会(樽見正衛会長、17社で構成、TEL 03-3521-8701) 有志9社15人が、愛知県豊橋市にあるマルナカウッド(株)(豊橋市牟呂町字西明治川東1番地、 中野 亘社長、TEL 0532-31-1128)を訪問し、造作用特注積層材製品の一環生産で実績を挙 げているマルナカウッドの工場を視察した。
 定刻、マルナカウッドの中野 修氏の司会のもと、同社の中野 亘社長、岩村昌彦工場長 、麦田武彦営業課長が自己紹介を済ませ、さっそくマルナカウッドの中野社長が視察団一 行に対し、「遠くから大勢の方が弊社へお越し下さり有り難う。時間の許す限り見て頂いて、 また質疑応答ができればと思う。私共の工場は昭和25年に創業、今年で58年目。その間、 5回建替え、今年の1月7日からこの地で操業している。大変厳しい中にあって新工場をつ くり大変苦労している。今回、皆さんのお知恵を貸していただきながら運営でたらと思っ ている。私共の工場では、内装関係の積層材中心に、染色材による積層製品技術もアメリカ から頂いており、これから本格的に売出そうと頑張ってやっている。これを機会に皆様との ご縁が出来たら有り難いと思う」と、歓迎の挨拶を行なった。
 それに応えて、先ず関東集成材懇談会会長の樽見正衛氏(鹿沼木工社長)が、「今日、 見学会で大勢で押し掛けたにも拘らず、心よりお迎え頂き有り難う。中野さんとは日集協 でお世話になっている。集成材業界が厳しい中、元気のあるマルナカさんを見て勉強した い」と、挨拶。
 続いて日本集成材工業共同組合理事長の細田安治氏が、「今日は、関東集成材懇談会の 樽見会長の推薦もあって、先進的な意欲あるマルナカウッドの新工場を見る目的で訪問した。 日集協の3本柱は内装用、構造用、鉄との混合集成材とあるが、造作用は秋の落日のごとく 状況だ。それは、天然自然を模倣する印刷の紙に侵食されたのが大きな原因だが、黙って ても売れた時代があってPR不足、そして和室の減少と共に造作集成材の需要が減った。 大変苦慮しているが、今日は玄関外の石の年輪にまず吃驚させられ、中に入ると日輪のご とくマルナカの太陽が展示され、大いに勉強させられている」と挨拶。
 早速、一行は4班に分かれマルナカウッドの工場見学に移ったが、同社の麦野氏から事前 の会社概要アナウンスが行なわれた。それによると、マルナカウッド(株)は、1950年にヤマフ ル材木店として操業、1957年マルナカ木材に社名変更。1963年に丸仲木材(株)として設立され、 1982年に集成材事業部を開設、1994年に牟呂町内田に新工場稼動、そして区画整理に掛かり 現在地に新工場を建設、2007年に移転る同年7月からEW8(染色集成材)の製造をスタート させ、現在取扱っている集成材樹種は、タモ、ゴム、ナラ、カバサクラ、米マツ、米ツガ、 スプルース、ラジアタパイン、ヒノキ、スギ、EW8で、月産200立方メートルの特注集成材製品 を生産しているという。
 さて、工場にはフィンガ−、モルダー、プレス、仕上げ、手加工、NC加工機3機、6メー ター、12メーターの塗装ブースがあり、材料となる集成材板の生産から、加工、塗装、梱包 まで全て一貫して製造しており、一部外注のものもあるが、欲しい時に欲しいものを生産供 給する「ジャストインタイム」の考え方はで対応している。
 殆どの製品が特注品なので、カタログ製品はなく、漫画からでも図面をおこし、一枚のカ ウンターでも材料から指示書、加工、塗装を経て、梱包出荷というシステムで生産される。 また、広葉樹の品質、価格も高騰して入手が困難になりつつあるので、逸早くスギ、ヒノキ の国産材にも力を入れている。さらに今年夏から手掛けているEW8はラジアタパインに樹脂を 含浸することで、広葉樹の比重、独特の風合いも出している。今後、広葉樹に変わる針葉樹 になるのではと期待している。
 「要するに、時代サイクルにあった資材を選んで行かなければならず、当社としては針葉 樹に力を入れ、針葉樹でも広葉樹のように使える新木材として開発等も手掛けている」(中 野社長)ということである。
 なお、マルナカウッドの視察を終えた関東集成材懇談会の一行は、当日夜に名古屋で愛知 県集成材工業組合のメンバー並びに関連業界報道記者も交えての合同懇談会に参加し、有意義 な研修初日を終えた。ちなみに翌日は、名古屋の雄である尾州木材工業(株)を視察して、帰途に 着いた。

(編集部)

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