富山県・砺波森林組合の木紛製造施設リニューアル完成
より安全性の高い施設へ(株)丸和機械部が整備
スギ間伐材から月産200トンの微細木紛を生産
 富山県の砺波森林組(富山県南砺市荒木1230番地、桃野忠義組合長、・0763-52-0491)が運営する木紛製造施設は、製造プラントの安全性の問題から一時稼動を止めていたが、この程、より安全性を高めるべくリニューアルされ、施設の運転再開の運びとなった。
 地元の山に放置されているスギ間伐材を原料として有効利用することを目的とする木紛製造施設(富山県砺波市頼成182番地、・0763-37-0014)は、平成17年度林業経営構造対策事業・森林バイオマス再利用促進施設として、建物及び機械設備に2億3100万円を投じて建設され、月産200トンの木紛を生産する計画で平成17年9月に稼動した。スギ間伐材を100%木紛にして複合木材製品等の原料として利用しようというのは、全国の森林組合での取組みとしてはおそらく初めての試みだと思われる。
 砺波森林組合は昭和55年10月に砺波市、旧・庄川町、旧・井波町、旧・井口村、旧・城端町、旧・福野町、旧・福光町の一市五町一村の七組合が、富山県第一号の広域合併により設立されたもので、販売や加工事業を強化して事業拡大並びに経営基盤の安定を図るべく、展示販売施設の「もりもりハウス」や「菌床用オガ粉施設」を整備して来た。
 平成17年度は、未利用資源として山に放置されているスギ間伐材や根曲がり材の有効利用を図るべく、リサイクル・プラスチック材と混合した複合建材の原料である微細木紛を生産する木紛製造施設を整備して運転を始めた処、原料の水分過多による滞留が原因と考えられるトラブルが発生し、安全性の問題から稼動を一時ストップしていたが、この程、ドイツ・グレコン社製のセンサーを導入、また製品バグフィルター部を分級機より離して外部に設置することで、より安全性の高い木紛製造プラント施設にリニューアルして微細木紛の生産を再開したもの。
 ちなみにリニューアル設備は地元の(株)丸和・機械部(富山市水橋肘崎592番地16、林 克己社長、・076-478-5800)が開発及び敷設工事を行なったもので、防曝対策としてドイツ・グレコン社の高感度センサーも組込まれて最新式となった。
 さて、木紛製造施設での生産の流れは、まず・スギ間伐材等を既設工場のオガ粉製造機(御池鉄工所製)で粗砕したものを空気輸送して原料サイロにストックする。次に、・乾燥炉では電気ヒーターによる温風で粗砕オガ粉を含水率30%程度まで乾燥させ、窒素冷却ガスにより30℃位まで冷ました、・木粉製造装置により細かく粉砕し、さらに微粉砕する。
 ここで製造された微粉体は風送され、・分級機のスクリーンを通過した80〜100メッシュのみが製品として出荷される。まだ粒度が高い木紛は、再度粉砕工程へ戻され再処理され製品化が進められるという仕組みである。
 製品粒度は、100メッシュパス品でしかも90%は150μ以下。微細木紛のかさ比重は0.2、含水率は7%台である。一号、二号、三号ライン合わせて一時間に600の微細木紛が生産できる様であるが、吉井哲三課長の話では1日15〜16時間は稼動しているというから、日産9〜9.6トン規模になるという。

(編集部)

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