ウッドミックニュース

【特集インタビュー】
建物から小物まで、「木を知り、木を使い、木を活かす」産業へ成長を願う
〜「東京国際木工機械見本市/グリーン産業フェア」に寄せて〜
東京大学大学院 農学部農学生命科学研究科 安藤直人特任教授に訊く



   ▲安藤直人 東京大学大学院農学部農学生命科学研究科特任教授


 安藤直人教授――我々のグリーンサーキット特別展示は、機械を使って加工し製品を作っている家具の産業と建具の産業の人達により、約18小間を使って展開します。参加メンバーと、グリーンサーキットで話題提供して下さった企業の方もゲストに呼んで出展していただきます。
 家具は従来のメンバー、カリモク家具、飛騨産業、オリバーに加えてゲストのイトーキが出展します。建具も伝統的なものからドア・窓など幅広く出てきます。更に、林野庁、電通と、今話題の多い日本CLT協会がゲストとして出展します。
 ……木をどのように活かして使っていくのか、その具体的な商品を具体的な形で、売れる売れないを問うていきます。我々は市場の中で商売やって生きているわけで、機械はそれを加工する。グリーンサーキットの木製家具や木工建具は、こういうものが作れるし、こういうものを売ります、という商品の展示になります。
(中略)
 安藤直人教授――機械も一つの要素です。具体的な目的に向かって協力体制の中に入ってきて欲しいと思います。グリーンサーキットとしてやっている理由は、家具と建具と機械が集まり互いに切磋琢磨することです。でも機械の場合、もっと広い分野があるわけで、そういうものも含めて連携、連帯、情報交換を積極的にやっていって欲しいと思います。
 機械屋さんは、お客様がいてそれに見合った製品を作っていく受注生産的な考え方になってしまいますが、海外の機械メーカーなどは、より積極的に新しい技術を具現化する機械を開発しています。
 ドア一つ取っても、フラッシュ構造に小口貼りをしたり、真空成型したり、色んな技術的要素が出てきます。そのような技術革新をした上で、トータルでの生産性を上げることでコストを下げる。生産力が大きい設備だから大手企業から安定受注が得られる。ただ安くすれば良いというものではなくて、機械と生産量との全体図をどうやって絵に描くか……
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【話題あれこれ】
3階建て木造住宅でも威力を発揮
アイケイケイによる低温乾燥木材とシェルターの金物工法が茨城県古河・K邸新築でコラボレート

150坪の3階建て木造住宅

今や、大規模木造建築用途のKES構法(独自の金物構法)として注目を浴びている(株)シェルター(山形市松栄1-5-13、木村一義社長、TEL 023-647-5000)の金物構法であるが、当然、一般木造にも対応しており、このところ災害に強い構法だとして全国各地で普及が進んでいる。
 去る9月5日、茨城県古河市三杉町2丁目でK邸の上棟式が行なわれた。延べ面積500平米近い木造住宅に用いた木材のすべてが国産材、無垢のヒノキ、スギ材、一部、大断面・中断面の梁に国産カラマツの集成材を使い、KES構法で建てられた。
 (略)……構造材のプレカットはシェルター本社で加工された。愛工房(アイケイケイの低温乾燥機の愛称)でじっくり乾燥した尾鷲(三重県)のヒノキとスギは、一旦、山形へ運ばれてプレカットを終え、再び建築現場へ運び込み、4日間で建前が終了したという。
 材料を提供したアイケイケイ(株)(東京都板橋区高島平9-17-4、TEL 03-3967-4711)の伊藤好則社長は、「工房からの電話で施主が『愛工房』で乾燥した木材を希望していること、金物工法で施工することを知りました。そこで、KES構法を採用されるのなら供給しましょうと応え、(株)シェルターを紹介しました。木造住宅で災害に強い実績を持つKES構法であれば躯体は万全です……(略)。」と、語る。
 また伊藤氏は、「全国各地の地域工務店が、地域で生産される安全な木材を使って、その木材を乾燥した上でKES構法を採用して、初めての工務店でも指導しながら建てて行ける事を、今回のK邸で実践できた」と、語る。K邸の完工予定は来年3月であるそう。
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