ここでも30数名の方が亡くなった


ウッドミックニュース


話題あれこれ
長野県産材を使った高性能木製サッシ開発で省エネ、地域活性化を目指す!
県産材高断熱サッシ開発事業の経過報告セミナーが開催される

 去る1月23日(水)、県産材高断熱サッシ開発事業推進委員会(事務局=長野県千曲市中555-1 (株)山崎屋木工製作所内、TEL 026-272-2765)が主催する、長野県産木材を使用した高性能木製サッシ開発の成果を発表するセミナーが、長野県長野市の若里市民文化ホール会議室にて開催された。
 県産材高断熱サッシ開発事業推進委員会とは、(株)山崎屋木工製作所(山崎慎一郎社長)が、長野県産材を使った木製サッシ開発製造を通じて、その品質・性能を評価し普及促進に繋げるために取り組んでいるプロジェクトである。この事業は、長野県中小企業振興センターの「平成24年度長野県地域産業活性化基金助成金」の採択を受けて展開され、昨年10月末には、埼玉県草加市の建材試験センターで公開性能試験を実施。11月に東京ビッグサイトで開催した「ジャパンホーム&ビルディングショー2012」にケースメント、スライディング+FIX、ステンドグラス丸窓等が出品された。
 今回のセミナー「欧米から見た日本の木材加工の未来*県産材の有効利用の未来を考える*」では、一連の開発事業の経緯と経過報告、今後の取り組みについてが解説され、県内外から木材・木工・建築・建材等に携わる二十数名が聴講に訪れた……。

◆「木製サッシのトレンド2013」ッッライツ(株) ゼネラルマネージャー 佐藤真一氏
 約20年前のドイツは、木製サッシが20%、樹脂サッシが20%、残りがアルミサッシだった。今では省エネを目的に窓の断熱性能にこだわり、ヨーロッパ全体で木製サッシ率は約30%で、多い国では約40%のところもある。最近は外側がアルミ、内側が木でできているアルミクラッドというものが出ている。アルミは日に当たっても塗装の塗りなおしは不要で、室内が木なので断熱性も良い。世界的にもアルミクラッドの使用がどんどん増加している。
省エネ先進国のドイツは、昨年、新築の窓の断熱性能基準を、熱貫流率(U値=1時間あたり1m2から逃げる熱カロリー値。数値が少ない程断熱性能が良い)1.3W/m2・K以下から0.9W/m2・K以下に引き下げた。故に、今まで多かった木材の厚み56mm〜68mmでペアガラスの窓から、新たに厚み88mmでトリプルガラス仕様の窓まで造られるようになっている。ちなみに、ドイツのパッシブハウス研究所の基準では、0.8W/m2・K以下の窓しか使用できない。
 実は、日本で最も普及しているシングルガラスのアルミ製窓は、最寒冷地でも規制値は2.33W/m2・K。東京以西の温暖地域では4.56W/m2・Kもある。先進国でU値1W/m2・K以下を目標にしていないのは日本だけで、信じられないような現状だ。
 世界の潮流は窓の断熱性の良さであり、それ故に断熱性に優れた高品質な窓が多い。木製サッシとペアガラスが非常に多く、製造時にCO2を大量に排出するアルミサッシはほとんど使われていない。
 窓の断熱性能は、ガラスのUg値と窓枠のUf値を足した総断熱性能Uw値で示される。ガラスの面積が大きい分、ガラスの性能が大きく作用するが、窓枠は木材の樹種によって性能が異なる。空気層が多く断熱性が高い針葉樹材が使われ、広葉樹材では性能は落ちる。
 家具で当たり前だった数値制御がいよいよ大きい建具や建築材へと移ってきた。これからの木製サッシ製造はNC機が主流になるだろう。多品種少量生産に対応し、効率良く必要なものを必要な数だけ使って生産する。それが未来のモノづくりのトレンドになっていくと思われる。

時の話題
「木材利用ポイント」制度が4月1日スタート!
地域の農林水産品、商品券、旅行に交換可能
国産材の利用を促進して地域産業活性化を目指す

 林野庁の平成24年度補正予算で410億円の予算が計上された「木材利用ポイント」制度が、いよいよ4月1日からスタートした。
 地球温暖化対策の推進や経済の活性化を目指す目的で、エコポイント制度は開始された。2009年に家電エコポイント制度が始まって環境負荷の少ない家電普及に貢献し(2012年3月末で終了)、新築エコ住宅・エコリフォームを対象とした住宅エコポイント制度もまた、今年12月末にはポイント申請期間が終了する予定だ。このエコポイントの「木づかい版」とも言えるのが、4月1日(月)からスタートした「木材利用ポイント」である。
この制度は、地域材の利用促進により、森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止ならびに循環型社会の形成、地域産業の活性化と農山漁村地域経済全体への波及効果を目指している。ポイント付与の対象は、「木造住宅」「内装・外装木質化」「木材製品及び木質ペレットストーブ等」の3点で、地域材の利用拡大に取り組む事業者により工事、製造されたものとなる。
 交換レートは1ポイントが1円相当。交換商品は、地域の農林水産品、地域・全国商品券、旅行、森林整備や木づかいへの寄付、対象工事以外の工事費用などがある。
具体的な付与対象、付与数、申請方法等の事業の詳細を次に紹介する。

(1) 木材利用ポイントの付与対象
@木造住宅の新築、増築又は購入
「対象工法(※1)」によるもので、主要構造材等において、過半に相当する量以上の対象地域材(※2)を使用するもの、使用する対象地域材の産地及び樹種を看板等により広く表示するもの
※1 対象工法=樹種又は地域を示して定める以下の工法のほか、事業目的に照らし適切と認められるもの(対象地域材の十分な活用、住宅の施工や材の調達・加工等を通じ地域の雇用、経済に対して大きな波及効果があることが明らかなもの)で、次の3つ
●スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ又はアスナロを主要構造材等として過半使用する木造軸組工法
●スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツを主要構造材等として過半使用する丸太組構法
●スギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツを主要構造材等として過半使用する枠組壁工法
※2 対象地域材=次の1)、2)の両方を満たすもの
1)産地等が証明される以下のア〜ウのいずれかの木材
ア 、都道府県等により産地が証明されるもの
イ 、民間の第三者機関により認証された森林から産出されるもの
ウ 、「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」に基づき合法性が証明されるもの
2)資源量が増加しているものとして、あらかじめ定める樹種又は事業目的に照らし適切と認められる樹種であること(対象地域材が使用されることを通じて、地域の雇用、経済に対して大きな波及効果があることが明らかなもの)ッッスギ、ヒノキ、カラマツ、トドマツ、アカマツ、クロマツ、リュウキュウマツ及びアスナロ

A内装・外装木質化工事(住宅の床、内壁及び外壁)
対象地域材が過半を占める建築材料を使用した、一定面積以上(床及び内壁では9m2以上、外壁では10m2以上)の工事〔表1、2を参照〕

B木材製品、木質ペレットストーブ等の購入

@Aは、平成25年4月1日から平成26年3月31日までに工事に着手するもの(工事請負契約を締結した時点)が対象。@では、対象となる地域材は、各都道府県により産地証明された国産材の他、FSCやSFIなど民間の第三者機関や団体により認証された外材も含まれる。Bの対象製品、木材利用ポイントの付与数等については、現在検討中である。

(2) 木材利用ポイントの付与数
@木造住宅の新築、増築又は購入
一棟当たり30万ポイント(特定被災区域の住宅であって、「全壊」等と認定された場合等は、一棟当たり50万ポイント)

A内装・外装木質化工事(住宅の床、内壁及び外壁)
木質化工事の行われた床及び内壁については、一棟当たりの面積がそれぞれ9m2以上、木質化工事の行われた外壁については、一棟当たりの面積が10m2以上のもの。内装及び外装木質化工事の合計ポイント付与数の上限は30万ポイント〔表1、2を参照〕。

(3) 申請方法等
@木材利用ポイントの発行申請方法
木材利用ポイントの発行申請は、木造住宅若しくは内装・外装木質化の工事発注者又は住宅購入者(代理の者による申請も可能)が申請書類に必要事項を記入し、事務局が設置する申請窓口に郵送する方法で行うものとする。
尚、発行申請は木造住宅が竣工した時点(建売住宅を購入する場合は木材利用ポイント発行対象者が購入した時点)又は内装・外装木質化の工事が完了した時点で行なうことができる。

A木材利用ポイントの交換申請書類
木材利用ポイントの発行対象である工事の実施又は製品を購入したことが確認できる書類(事務局が定めた工事証明書及び納品証明書、工事請負契約書の写し、竣工写真、領収書の写し等)、申請者の確認ができる書類等を予定している。

(4) 木材利用ポイントの交換商品
@地域の農林水産品等
A農山漁村地域における体験型旅行
B地域商品券、全国商品券・プリペイドカード(食品・食事券(お米券・お肉券等)を提供する事業者以外は、森林づくり・木づかい活動に対する寄附を要する)
C森林づくり・木づかい活動に対する寄附
D特定被災地域に対する寄附
E即時交換(木材利用ポイント対象の工事以外の木材を使用した工事の費用に充当)
全国商品券・プリペイドカード(お米券・お肉券等事務局が別に定める食品・食事券は除く)への交換、即時交換は、合計で木材利用ポイントの50%が上限となっている。

実際にポイントが発行されるためには、あらかじめ事務局に登録工事業者等としての登録が必要となる。
その、ポイント付与対象製品認定を行なう全国事務局には、3月22日、「木材利用ポイント事業推進コンソーシアム」が決定した。これは、(株)電通、(社)全国木材組合連合会、凸版印刷梶A(株)ベルシステム24、(株)JPメディアダイレクトから構成される連合組織で、電通が代表者となる。尚、基金の設置管理を行なう基金設置法人には(公社) 国土緑化推進機構が公募で選ばれた。
4月1日からは、木材利用ポイントに関する専用のホームページが開設されたので、新たな情報などはホームページで公表されていく。
尚、交換商品を提供する事業者を公募するにあたり、4月11日(木)〜4月19日(金)に、全国9ヵ所で地方説明会が開催される〔日程表は表3参照〕。参加には事前参加申し込みが必要で、受付締め切りは、各会場開催日の前日までとなっている。木材利用ポイント事務局(URL後述)まで申し込み願いたい。
木材利用ポイントに関する問い合わせ先は、以下の通り。

【専用コールセンター】
◎電話=0570-666-799(有料)
◎受付時間=9時〜17時(4月より土日・祝日も受け付ける)
◎木材利用ポイント事務局ホームページ
URL=http://mokuzai-points.jp
◎問い合わせ先
林野庁林政部木材利用課
担当=木材利用ポイント推進室
高木、赤羽、武藤、五十嵐
電話=03-3502-8111(内線6038)
ダイヤルイン=03-6744-2496
(※各種資料は林野庁HPならびに木材利用ポイント事務局HPより抜粋)
開催日 開催地 時間 会場
4/11(木) 東京 15:30〜17:00 農林水産省 東京都千代田区霞が関1-2-1
4/12(金) 金沢 15:30〜17:00 TKP金沢ビジネスセンター 石川県金沢市上堤町1-33
アパ金沢ビル
高知 15:30〜17:00 四国森林管理局 高知県高知市丸ノ内1-3-30
4/15(月) 名古屋 15:30〜17:00 東海農政局 愛知県名古屋市中区三の丸
1-2-2
4/16(火) 岡山 15:30〜17:00 岡山県国際交流センター 岡山県岡山市北区奉還町2-2-1
4/17(水) 札幌 15:30〜17:00 かでる2・7 北海道札幌市中央区北2条西
7丁目 道民活動センタービル
大阪 15:30〜17:00 天満研修センター 大阪府大阪市北区錦町2-21
4/18(木) 仙台 15:30〜17:00 東北農政局 宮城県仙台市青葉区本町3-3-1
4/19(金) 熊本 15:30〜17:00 九州森林管理局 熊本県熊本市西区京町本丁2-7

(詳細は本誌をご購読ください)