ウッドミックニュース

《新製品開発

剥き芯直径たったの1センチ! まるでタクト(指揮)棒
C材の有効利用に活路見えたぞ!
極小径木対応ベニヤレース「ALT-DC-3」本格稼働


 株式会社名南製作所(愛知県大府市梶田町3-130、筒井幹夫社長、TEL 0562-48-7300)の若手技術開発チームがこの程、国産材極小径木対応のベニヤレース「ALT-DC-3」(アルト)を完成させ、一号機を国産針葉樹合板製造を主力にする林ベニヤ産業株式会社(本社大阪、内藤和行社長)の七尾工場へ納入した。
 同機は、これまでチップ程度の利用しかなかった極小径木(C材)から合板用単板を連続的に生産する加工機で、最後には直径約10ミリの剥き芯を残すのみで、これまで名南製の小径原木ベニヤレースの剥き芯最小、直径33ミリをさらに更新させた。
この快挙によりC材等の極小径木からも単板製造を本格化できるとともに、33ミリの剥き芯からも約0.4〜0.5平米の3.5ミリ厚単板が生産でき、歩留まり向上に大きく繋がる。
 名南アリストレースベニヤピーリングシステムと呼称される今回の極小径木対応ベニヤレース「ALT-DC-3」は…
セミナー・講演

雑木林研究会が20周年記念セミナー
「現代の里山は如何にしてよみがえるか!」


 里山・雑木林の役割や可能性を探り、多様な活動を続けている雑木林研究会(事務局=名古屋市中区大須4-1-7-601 アルダー環境設計室内、林 進会長〔岐阜大学名誉教授〕、TEL 052-522-3838)が発足二〇周年を機に、去る1月30日(日)、記念オープンセミナーを玄々研修センター研修室(名古屋市西区名塚町)にて催した。「現代の里山は如何にしてよみがえるか!」をテーマに、前半は九州大学名誉教授の重松敏則氏を講師に迎えて「よみがえれ里山・里地・里海」の演目で講演され、後半には「雑木林保全活動の20年を振り返り20年を展望する」の題目で座談会が行なわれた。


「よみがえれ里山・里地・里海」
NPO法人日本環境保全ボランティアネットワーク理事長、九州大学名誉教授 重松敏則氏

 日本は北の亜寒帯から南の亜熱帯まで気候の変化に富み、海抜もゼロm〜3000m級の山岳までと、地形・植生的変化に富む国。国土の76%は森林で、先進国の中でも森の国として、未来に色々な可能性を秘める国だと思う。
 古来より、人間が生活手段として、薪・炭など燃料や建築材料に使うためこれら集落周辺の自然林を伐採し、人が手を入れながら里山が造られてきた。里山は15〜20年で伐採・更新され持続的に太陽エネルギーを固定している。自然に負荷をかけることなくエネルギーを得ながら、植物やそれに依存する多様な生物の生息環境を提供し、且つ水源管理機能や生物多様性を保ってきた。自然を管理しつつ作り変えている様は、まさに文化的景観だと言えよう。こうして人間は、日々の生産活動として里山・田園の景観を維持管理し、言わば国土の庭師としての役割を果たしながら、多様な野生生物と共生する生活を持続的にずっと行なってきた。
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