■話題あれこれ
  『木工機械業界の現状と将来』
 講師:井本希孝氏((社)全国木工機械工業会理事/中部木工機械工業会副理事長/飯田工業(株)社長)

木工機械業界全体の動き


 年間新設住宅着工戸数は昭和48年が172万戸、昭和49年が190万5000戸とまさに絶好調のピークを記録。
 これを我々木工機械業界の年間販売額で対比してみよう。(社)全国木工機械工業会が設立されたのは昭和44年 だが、その初出記録は昭和48年(1973)が655億円で、以降飛ばして昭和62年(1987)が715億円、平成2年(1990)が1 086億円で、これが記録された最大値。
 更に工業会会員企業数で振り返ると昭和48、9年当時は57社、そして平成2年〜8年は68社、平成9年が71社で最 大数に……ところがこの辺から販売実績が落ち始め、平成10年(1998)にはパブルが弾けて426億円にまで激減し、 会員企業数も一挙に55社に減った。
 この平成10年には年間新設住宅着工戸数も120万戸を割りその後は平成18年(2006)までは横這いだったため、そ の影響で木工機械の販売実績も400億円近辺を逡巡し会員企業も毎年減り32社に……つい先日また1社減って遂に 31社となった。



 昨平成20年(2008)の年間新設住宅着工戸数は110万5000戸で木工機械販売も347億円に……これでは大変極まり ないのに、何と今年の新設住宅着工戸数は80万戸台を割るかもと予想され、こうなると全く木工機械の販売見込 みなどお先真っ暗としかいえない。
 木材関連業者は昨年の売上が3〜4割ダウンしたと悲鳴を上げているが、我々木工機械業界は何と9割ダウンで僅 か1割保持がやっとだ。まさにかつて経験したことのない凄まじい落ち込みである。
 さて一口に木工機械といっても、その中には合板機械も製材機械も含まれるので次に各部門別に見てみよう。


合板機械の動き


 年間新設住宅着工戸数が最大となった昭和49年(1974)には合板機械の年間販売額は115億円に……で後は2度3度 と上下を繰り返しているが……
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