■時の話題
第39回名古屋国際木工機械展
ウッドエコテック2009 技術優秀賞 受賞機紹介
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■「木材欠点検出装置 ウッドチェッカー」飯田工業(株)
有名木工機械メーカーの飯田工業(株)(愛知県小牧市大字村中153、井本希孝社長、0568-75-5321)は、木材・製
材などに付加価値を付ける加工機の研究開発も行なっている。
今回受賞したウッドチェッカーは、木材にローアングルから赤色のLED照明を照射し、表面の輝度の変化量で節
、割れ、腐れ、ヘコミ、シャクレ、未かんななどの欠点部を判断検出する。生節、死節の判断や、目視では見落
としがちな微小な傷なども検出可能だ。検出レベルの設定はもちろん、ゆくゆくは樹種による特徴も取り入れた
設定を考慮したいとのこと。顧客のニーズに合わせた仕様で製品化していく、と言う今回の展示機は正に新技術
の結実。製材業界、合板業界などへと様々な応用が効く、可能性を秘めた技術である。
木材の欠点を節・割れだけでなく材料のヘコミ、しゃくれなどと言う部分まで高精度に検出できる性能は審査
でも高く評価され、その情報を後工程にいかに伝達するかが、今後の展開として期待されている。
▽展示機仕様=測定幅90〜450mm、測定厚105mm、測定長さ2770〜9000mm、送りスピード5〜36m/分
■「ミスト噴霧援用薄鋸スプリッティングシステム」兼房(株)
機械刃物のトップメーカーである兼房(株)(愛知県丹羽郡大口町中小口1-1、渡邉將人社長、TEL 0567-95-2821
)は、薄鋸を最大限に活かし省資源化を図るための新たなミスト液噴霧システムを開発した。
これは針葉樹・広葉樹のムク木材を薄板に小割りする、フローリング化粧板・家具部材・鉛筆用スラット加工
機などに適用し、台金の中心の溝から外側に向かって刃に直接潤滑性のミストを噴霧するシステム。満遍なく刃
にミスト液が行き渡ることで台金と被削材との摩擦が低減し、台金焼けや台金変形による製品不良が減少する。
また、中央から外側に向かってのミスト噴霧は切削抵抗を低減させるので、製品品質を低下させることなく薄鋸
化が可能となった。鋸刃の薄鋸化は、材料の省資源化だけでなく、切屑低減・歩留まりアップ・消費電力低減・
切断騒音低減へと繋がっていく。
審査では、丸鋸を薄型化しても安定して切削できるように、鋸刃の中心から外周へ向けて潤滑性のミスト液を
噴霧するシステム。鋸軸システム設計の斬新さ、それによる安定した切削の実現、総合的な歩留まりの向上など
が評価された。
▽「ミスト噴霧援用薄鋸スプリッティングシステム」の切削幅と刃厚のグ
ラフはこちらから
■「VWM型超高速ベニヤウエルダー」橋本電機工業(株)
合板製造設備メーカーとして名高い橋本電機工業(株)(愛知県高浜市新田町5-1-17、橋本恭典社長、TEL 0566-53-
6901)は乾燥小巾単板の横はぎ装置を更に改良し、生産性・作業性をアップさせ、高く評価された。
新型「VWM型ベニヤウエルダー」の搬送速度は従来の45m/分から55m/分へと超高速化し、次のような機械構成の
見直しにより更に使用し易くなっている。まず、単板搬入定規部への専用サーボモータの使用で、サイズ切り替
え用スライド消耗部品を不要にした。巾および長さ方向を同時検出することで割れ・節穴など欠点検知精度もア
ップ。そして今までに無く画期的な技術としては、自動0点調整式厚み検知器の採用により0点調整を自動化し
、厚み検知器の信頼性も向上させたこと。更に、上下刃物をカセット交換式に替え、糸バルブも昇降式に、そし
てクリッパーとデバイダー用モータを駆動軸直結にするなどと、作業者が機械内部に入り込むこと無くメンテナ
ンス可能とする様々な工夫がされており、人的負担を大幅に軽減し作業効率を格段に上げる。それでいてなお且
つ、従来機よりコンパクト化を実現させた。
以上のように、搬送速度も従来機比で約20%アップし、より安全で扱い易くなった横はぎ機の性能の良さと、同
時に欠点検知とそれに続くクリッパーとの連続性の精緻さが評価され受賞に繋がった。展示会終了後、既に数社
より引き合いが出ているとのことだ。
▽「VWM型超高速ベニヤウエルダー」の機械仕様はこちらから
■「全自動柱材加工機 MPS-35」宮川工機(株)
プレカット機械のトップメーカーとして名高い宮川工機(株)(愛知県豊橋市花田町字中ノ坪53、宮川嘉朗社長、
TEL 0532-31-1251)は、顧客のニーズを考え工場の生産管理全体を視野に入れた総合的な機械開発・改良を試みて
いる。
この柱材加工機MPS-35は、MPS-32、33型の後継機として改良された機種。従来機よりコンパクトになり省スペ
ース化が実現しただけでなく、次のような新たな機能を加え新開発された。インクジェット式印字装置の本体へ
の組み込みで更に鮮明な印字が可能となる。欠き加工時などに刃物を360度回転させることで材横転回数を低減す
る。またボーリングを上下から行なうことで加工精度とスピードも上がり、材横転回数の低減含め全体で従来機
より10〜15%の時間短縮に繋がった。後ろから材を加工することで最短胴付長も無制限になっており、オプション
で材自動測長・自動木拾い機能も付けられる。コンパクトになりつつも、性能パワー共にアップした柱材加工機
となった。
審査では、材を回転させること無く加工できるホゾ取り軸の導入、全般的な所要動力の低減、省スペース、生
産性の向上などと、従来機を上回る高い性能が発揮されることが評価された。
▽「全自動柱材加工機 MPS-35」の機械仕様はこ
ちらから
■「TH-8型 単板自動選別機 トレジャーハンター」(株)名南製作所
合板機械(株)一筋に開発研究を続けている名南製作所(愛知県大府市梶田町3-130、筒井幹夫社長、TEL 0562-47
-2211)は、合板用単板を自動選別するトレジャーハンターを開発した。
この単板自動選別機は高性能カラーラインセンサ3台により単板の割れ、穴、欠け、節、ヤニ、入り皮、青カビ
などの欠点を検出し、A+〜Cまでの7段階のグレードに自動的に選別する。背景光源を照射することで単板背面の
穴や割れを判別することも可能だ。選別の自動化は、人による選別のバラつきが無くなり、単板品質の安定化と
良質な単板を見逃すことの無い活用に繋がっていく。ソフトウェアも充実しており、撮影された画像表示で検出
された欠点の位置や大きさなどを個々に確認できる。欠点毎に判定グレードが出て総合判定のランク付け理由も
明確。また、欠点種別・グレードなどを集計し数値データが出せるため、原木・レース・乾燥等前工程に対し手
段を講じる手助けともなろう。活用次第で効率化と歩留まりアップに繋がっていく製品である。
審査では、高い検出装置により測定枚数は85枚/分と言う速さを達成した点。装置全体の制御、カメラ、高解像
度画像を処理するシステム等々、それらが高精度で機能している点が高く評価された。
▽「TH-8型 単板自動選別機 トレジャーハンター」の機械仕様はこちらか
ら
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